母親はアート素人 「絵を描くことが大好き」な子どもたちをどう導いたらいい?
うちの子どもたち(兄妹)は二人とも絵を描くのが大好き。時間があればとにかく絵を描いて過ごしています。
「将来の夢は?」と聞くと
「絵本作家かマンガ家!」(小3兄)
「おえかきやさん!」(年長妹)
という感じ。
これを聞いて、私は困ってしまいました。私は絵やアートのプロでもなければ、専門教育を受けたこともありません。美術部に入った経験すらなし。
つまり素人です。
かろうじて中学、高校時代の美術はずっと5でしたが、ちょっと手先が器用で、要領よく点数を稼いでいただけ。
出産前に美術教室でデッサンなどのお稽古を受けたことはありますが、先生に手取り足取り教えてもらってなんとかカタチになる、という程度。
こんな私が、「絵を描くのが大好き!」な子どもたちをどうやって導いたらいいのだろう?
私は頭を抱えました。
「おうちで過ごすことが好き」=習いごとが嫌い!な子どもたち
子ども向け美術教室に通わせれば、手っ取り早いのかもしれません。
しかし、うちの子どもたちは「おうちで過ごすこと」が大好き。別の見方をすると、時間や場所を拘束されたり、ほかの人との交流を面倒くさがるところがあります。
学校や幼稚園はきっちりと通うのですが、放課後や休日については「もう自分の好きなようにさせて!」といって聞きません。
私が「なにか習いごとしてみない?」と提案しても全力で拒否する始末。
美術教室には少し興味を示しますが、「やっぱり行くの面倒くさい」と言い出します。
いまの世の中、習いごとをしている子は多いですよね。親としては、子どもを習いごとに行かせないと罪悪感を感じてしまうくらい。
私も、最初は「あれもこれも習わせたい!」と意気込んでいたのですが、散々嫌がる子どもたちの様子を見て、習いごとをいくつもやらせるのはあきらめることにしました。
習いごとに行かないなら、母親の私が家庭で教えるしかない
小3兄が唯一やっている習いごとは書道です。教室が徒歩1分かからない超ご近所にあるので、面倒がらずになんとか通ってくれています。
年長妹は、まだ習いごとをしたことがありません。通信教材(月刊ポピー)をとっているのみ。
二人とも、そのほかの美術教室や水泳や英語などを習わせるのは当面無理そうです。
習わせられないということは、私が教えるしかない、ということ。
結局、できる範囲で母親の私が主導して「習いごとのかわりに家庭でできること」をやっていこう、と気持ちを切り替えることにしました。
アート素人の母が子どもたちにしてあげられることは “環境づくり”
美術教室に通わせるかわりに、アート素人が子どもたちにしてあげられることって、なんだろう?
私は、まずは環境づくりかな、と考えました。
わが家から通える範囲の美術教室の月謝を調べてみると、材料費を含めて5000円くらいです。
兄妹二人を同時に通わせると、合計で月10000万円。
毎月10000万円を画材購入に使えたら、けっこうなボリュームの画材が手に入ると思いせんか?
実際には毎月10000万円も使いませんが、子どもたちが「これ使ってみたい」という画材はケチらずに買うようにしています。画材がそろってくると、子どもたちが絵を描く環境が整ってきます。
逆に、兄妹二人とも美術教室に通っていたら、月謝を捻出するために家計が圧迫されるので、画材をこれほど自由に買えないと思います。
そういう意味では、「習いごとに行くかわりに画材を買う」というのは、メリットがあるのでは?と感じています。
私はアート素人なので、なかなか絵のテクニックまでは教えられません。
でも、まだ子どもたちも幼いですし、いまはテクニックを教えることよりも「いろんな画材を試しながら、楽しくラクガキする」くらいでいいのかな、と感じています。
「まずは楽しく」がモットーでいいのだ!
このブログのテーマの1つ は「子どもたちが、自宅で楽しく絵を描ける環境を作ってあげる」ことです。
自宅近くの幼児・小学生向け美術教室の情報をチェックすると、キャッチコピーにはこんな言葉が並んでいます。
「創造する楽しみ」
「わくわく」
「ものづくりの楽しさ」
「作って楽しむ」
「まずは楽しく」。美術教室に通っても、家庭で描いても、たぶん基本は一緒。
子どもたちが幼いうちは、「楽しさ」が優先でいいのだと思います。楽しくなかったら、子どもたちの「絵を描きたい!」という気持ちは続かないですよね。
私はついつい、「もっと丁寧に描きなさい」とか「色鉛筆の持ち方が変」とか口うるさく言ってしまうこともありますが・・・。
この記事を書いていて、あらためて、おおらかな気持ちで子どもたちのお絵描きに向き合っていこうと思いました。
あなたはどうですか? お子さんのお絵描き、楽しそうですか? あなたは楽しんで見守っていられますか?